「今ならできる」と思えたからこの曲を完成させられた

ミドルレンジ(2015)

 

 この曲は特に今バンドが鳴らしたい音を詰めた曲です。今までで一番、ライブで鳴らすことを念頭に作曲アレンジをしました。俺は本当に曲を作るのが好きで年がら年中なにかしら曲を書いているんですが、そういう時はやはり自分の生活の中で起こった出来事や思ったことが曲のテーマになっている事が多くなるんです。初期の曲にはRICHARDSON ZILLIS結成前に書いた曲もあるので、「ハードケース」や「知り合いの唄」とかは特にそうです。そんな中で、ミドルレンジという曲はRICHARDSON ZILLISがなかったら絶対に自分の中からは出てこなかった曲だと思います。

 歌詞の中にポジティブなメッセージを込める事は全ての曲でやっているのですが、俺はシニカルな表現が好きだし得意だし、ただただ明るい表現というものにあまり惹かれません。ただただ明るいという事は現実には起こりえない事だからです。でもバンドを続ける中で、今までしたことがないポジティブへのアプローチが必要になってきました。曲の最初の「ミドルレンジで鳴った音がやたらと耳につく」というフレーズはだいぶ前から自分の中にはあったんですが、なかなか形にすることができませんでした。これだけ長い時間をかけて、「今ならできる」と思えたからこの曲を完成させられたんだと思います。自分にもバンドも進化した一曲になりました。

 2ndEP「TicketToMelt」の2曲目に収録されています。是非聴いて下さい!