生まれながらにロックな人間だった訳ではない

わたしと歌って(2013)

 

 この曲は1stEPの中でも随一古い曲で、作ったのは2013年の秋頃です。「バリケード」はこのすぐ後に書いたと思います。少し曖昧ですが。その当時の俺たちといえば「ロックは踊ってもらえない」をライブでやっていた頃なんですが、ある時「歌詞が難しいからもっとわかりやすい曲があるといい」という意見をもらいました。個人的には難解な歌詞を書いているつもりはないのですが、俺はミュージシャンとして、リクエストには応えたいという気持ちがあって、この意見をリクエストと勝手にとらえまして(笑)曲作りに臨むようになりました。その中で「わたしと歌って」というフレーズができて、当時の自分のソングライティングとしてはサビの歌詞をそのままタイトルにする事も、何度も同じ言葉を繰り返すのも初めてだったので、これが自分的わかりやすいポイントでした。コード進行もシンプルです。ほぼワンループ。これで味をしめて「バリケード」を作った訳です。
 「自分は何をしたいのか」というのは常に付き纏う命題です。自分自身、音楽を始めるまでは何がしたいのかわからない人間だったと思います。俺は生まれながらにロックな人間だった訳ではないんです。最初期に書いた「中毒シンガー」という曲では「今はわからないけれど、このままでは終わらせない」という歌詞を書いています。まだリチャードソンジリスの骨組みすら無かった頃です。「わたしと歌って」はそんな自分の出した一つの答えと言えます。
 1stEP「アンマッチ」に収録されています。またこの曲はiTunes Store、Amazon mp3でのダウンロード配信も開始しました。Youtubeでも試聴できます。是非聴いてください。